「ROBOT」という漫画、イラストレーションというか、のムックがあります。
新進気鋭の漫画家やアニメ作家が二十人くらい、連載ものや短編を載せています。
全編オールカラーで、絵のクオリティが非常に高いものが多く、漫画の「絵」の部分をクローズアップしているように思えます。不定期(だと思う)で刊行されてて、今回買ったのは「ROBOT7」ですね。前にも一回買ったことがあって、その時は「ROBOT3」だったんですけど、今回で二冊目です。
前回も今回も買った動機は冬目景が参加してたから。冬目景が参加したのは多分その二回だと思います。前回はストーリー性のあるイラストだったんだけど、今回のは漫画でした。レトロな感じを狙っていて、紙全体を古くなったように茶色く汚しています。ごく短い短編なんですけどね、雰囲気が好きですね。
で、このムック、冬目景以外にも注目の漫画家、イラストレーターが多く参加しています。
先ず、帝国少年が参加してるというのが俺的にはすごい。実はこのムックに注目したのは帝国少年が参加してたからなんです(まぁ、買ったのは冬目景がいたからなんだけど)。帝国少年は自身のサイトで独自の「世界」を構築している超注目の「アーティスト」です。このサイトはまさにちょっとした「旅」ですね。異世界を覗ける感覚です。昭和の風景やアジアンテイストに近未来的な要素も混ぜた、まさに「ごった煮」のような世界。その混沌としたリアリティは「オネアミスの翼」の世界観にも通じるものがあると思います。
それから、chickenという人も参加しててびっくり。随分前にインターネットでイラストサイトを色々見ているうちにこの人のサイトを見つけたんですけど、主にアニメの絵を描いてて、それがまた可愛らしくもエロティックで、それでいて見ててちょっと怖いようなところもあって、一時期非常にハマッてました。
それにしても帝国少年もchickenもインターネットで自身の作品を発表してた、多分素人の人で、おそらく他の商用誌には描いてないと思うんですよね。そういう人たちを積極的に参加させるというのはこの雑誌の、新しい人をどんどん発掘していくというか、そういう姿勢が見える感じです。
で、その他にも名前は知らなくても「いいなぁ」と思う絵を描く人が多く参加していたり、村田蓮爾や安倍吉俊など有名な人も参加してるし、非常に見ごたえのあるムックだと思います。