azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「スリー・ビルボード」ネタバレ有り感想。犯人わかんないけど俺が感じてたことは正しかった?!

今回感想書こうと思う映画は「スリー・ビルボード」なんですけども、これもまたなんかちょっとよくわかんない話だったですねー(^^;;

アカデミー賞を獲った話題作(主演女優賞、助演男優賞受賞)ということで観に行ったんですけどね。

やっぱり、事件の真相や犯人が最後までわからない話はなんとなくフワッとした印象は否めないです。

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筋がわからず、人物に注目

全体の雰囲気はサスペンス…というわけでもなく、片田舎の町が一つの事件をきっかけに右往左往しつつも、どこか普段と変わらない空気が延々と続く感じ。

そして予定調和がことごとく覆されます。全く油断ができなくて、どう転んでいくかわかりません。

もう、途中から筋を追っていなかったような気がします。ひたすら人物に注目していましたねー。

で、出てくる人物のほとんどが暴力的か攻撃的で問題のある人ばかりです。

実は、主人公が糾弾している署長が一番まともな人はだったかもしれません。

そもそも主人公の女性もかなりワイルドで、悪いこともしてますからね。

と言ってた、ピカレスクという感じでもなく、本来彼女は被害者なんです。

この作品では被害者がある意味行き過ぎた行動を取ることによって、ある種悪役にもなってしまいます。

人が人を許すのを見ると、なぜだかほっとする

途中からは、もはや全員が加害者で全員が被害者ですらある感じです。

それぞれがそれぞれの立場でクズなんだけど、それぞれに言い分があるっちゃあるんですね。

そして、それぞれがそれぞれの事件や出来事をきっかけに変わっていきます。

最終的には、ほとんどの人物が自分に危害を加えた人物を許していくことになります。

そして人が人を許すのを見た時、なぜだかほっとします。

と言いつつも、そこまで成長したかと言うと、それもまた微妙な感じで、登場人物の成長しきらない感じは、ちょっと質は違いますが、なんとなく「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を彷彿とさせるかもしれません。

弱さをあぶり出す

また、南部の田舎町を舞台にしていることからか、アメリカが抱えている差別問題が随所に当たり前のように出てきます。

そしいて、全体として透けて見えるのはやはり弱者に寄り添った立場です。

そもそも主人公は、被害者家族の女性、という弱い立場です。

しかし警察はおろか、町全体を敵に回しても戦うくらい強い。

彼女の主張はさすがに行き過ぎていますが、そうでもしなければならないほど弱い立場なのかもしれません。

それをこの映画は主人公を強くすることによって逆説的にあぶり出しているのかもしれません。

わからなすぎたので調べてみた

という感じのことを映画観た後思ったのですが、つまり、最初に言ったようになんだかよくわからなかったんですね。

で、例によってわからなすぎたので、他の人の感想を色々見て回ってきましたw

基本的にはですねーこの映画、アメリカのドン詰まりの田舎そのものを弱者としてあぶり出した映画だったらしいんですね。

それでアメリカがビックリしちゃって評価されて、たくさん賞を獲った、ということらしいです。もちろん映画自体の質、役者の演技、脚本などなどが良かったというのが大前提だと思いますが。

いわゆるプアホワイトと呼ばれる人たちがいて、かつては大正義を喧伝していたのが今じゃ社会の悪役になって公然と蔑まれたりする存在になってしまった、というい感じだと思うんですけれど。

まぁ悪役と言われても仕方のない面もあって、えらい保守的だし、差別主義的だし、って感じで。

だから、あいつら悪い奴らだから何言ってもいいんだぜ、って逆にそれまでプアホワイトに虐げられてた連中やらリベラル気取った奴らからめちゃくちゃに叩かれるようになっちゃったのが現在の姿なのではないでしょうか。

そんな感じで、今じゃ巡り巡って弱者になってしまったらしいんです。多分もっと正確に言うと、本当の弱者になりつつあって焦ってるし、悔しいし、ということで、より意固地になっちゃってるって感じ。

というわけで、ここ最近は「あいつら悪い奴らだから」って全然顧みられなくて、あまつさえボロカス言われて、まぁ最底辺の評価を食らってたわけですが、そこにスポットを当てて、「あ、そうだったんだ…!」ってみんな気づいたという。

まあ人間、誰しも事情や考え方があって、生活があって人生がありますからね。

結局「プアホワイト」ってのも記号でしかない。一人一人見ていくのはめんどくさいから多数を記号にして理解した気になる。ここで起こったのは、まぁ月並みですが、逆差別なんだと思います。

だからこの映画では人を記号になんかしないから、予定調和が次々崩れ、予期しない方向に話が転がっていったのかもしれません。だからこそのわかりにくさ。

だから僕が感じた「どこか普段と変わらない空気が延々と続く感じ」というのは、閉鎖的で保守的な片田舎のどこへも行けなさだったのだと思います。

そして「ほとんどの人物が自分に危害を加えた人物を許していく」のは、そんな中でも人は変わることはできる、というメッセージなのかもしれません(まぁ、まだまだ多分に暴力的ではありますが)。

「南部の田舎町を舞台にしていることからか、アメリカが抱えている差別問題が随所に当たり前のように出て」くるのも当然のこと、というか、そもそもそれがこの映画の根幹ですからね。

だからまぁ、自己弁護するけど、俺が感じていたことは間違っちゃいなかった。ただ、いかんせん知識と洞察力がないから全然わかっていなかったんですねーw

だからみなさん、難しい映画を観て、わからないながらもあなたが感じたことは大体合ってる。

 

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